東日本大震災 遠隔地の方のためのヘルスケア(2)
東日本大震災から1ヶ月あまりが経過しました。
きわめて深刻な事態が続いていますが,一方で,少しずつ復興への歩みが始まって
います。
3月15日付のココロマドで,遠隔地の方のヘルスケアのために,アメリカ心理学会が
提案している方法のうち,3つをご紹介しました。
今回は残りの3つの方法をご紹介します。
http://apa.org/helpcenter/distress-earthquake.aspx
4.バランスのとれた見方をする。
震災が途方もないほどの苦難と喪失をもたらしても,悪いことだけを見るのではなく,
あなたがこれまでに経験したよいことも思い出してください。
あなたが日常で感じる小さな喜びにも目を向けてください。
そして,困難に立ち向かい,乗り越えていく力が,自分にあることを信じてください。
5.可能であれば,支援の気持ちを行動で示す。
多くの機関や団体がさまざまな方法で,被災されたみなさんを支援しています。
そうした活動への協力が可能であれば,それを通して,あなたの「支援したい」という
気持ちを建設的な行動で示すことができます。
6.前向きな考え方を持ち続ける。
悲惨なできごとを経験した多くの人たちは,その苦難を乗り越えたとき,自己成長したこと
に気づきます。
ゆっくりと時間をかけて,わたしたちは自分の中にしなやかな強さを見いだし,人生に感謝
の念をもつようになります。
2回にわたってご紹介した6つの方法をとることで,大震災によるストレスは軽減されますが,
人によってはストレス反応が強すぎて,対処が難しいかもしれません。
日常生活に支障をきたすようなストレス状態にある場合は,専門家の助けを借りて,前に
進むことができるようにしていただきたいと思います。
「日本の力を,信じてる」というCMメッセージのように,私たちの,自分自身のやり抜く力を
信じ,自分にできることを行いながら,被災地の一日も早い復旧と復興を心よりお祈り申し
上げます。
(桾本知子)
